腎臓に関する診療科「腎臓内科」

腎臓内科のイメージ写真

腎臓に関係する症状や病気について、診察、検査、治療を行っていく診療科になります。
具体的には、たんぱく尿や血尿を調べる、腎機能の状態を血液検査等で確認する、腎臓の病気に関する治療、透析療法(人工透析)などが行われます。

そもそも腎臓は血液の中に含まれる老廃物をろ過していくなどして取り除くという働きがあります。
そしてきれいになった血液は再び体内で循環され、不要となった老廃物は、尿として体外へ排出されていきます。
これらの働きが何らかの原因によって機能低下するとなれば、様々な症状が起きるようになります。

一度低下した腎機能の回復は困難

例えば、慢性腎臓病は、病状が悪化するまで自覚症状が現れにくいのですが、気づいた頃には腎機能が著しく低下していたということは少なくないです。この機能低下によって、血液の老廃物を除去できないとなれば、それらが溜まった状態となって、尿毒症症状が現れ、やがて死に至るようになります。
したがって腎臓が老廃物を除去できない(腎不全)となれば、腎臓に代わって老廃物を除去するための働きをする人工透析というのが必要になります。

ちなみに腎機能というのは、ある程度の領域まで悪化させると元の状態に戻すことは困難です。
このような状態になると、できるだけ機能を低下させない治療が中心となります。
上記のようなことにならないためには、健診の結果で、腎機能の数値(クレアチニン 等)に異常があったとなれば、何も症状がないという場合でも一度当院を受診ください。

以下の症状に心当たりがあれば当診療科をご受診ください

  • 体にむくみがみられる
  • 尿が泡立っている
  • 蛋白尿であるとの指摘を受けた
  • 血尿が出ている(尿潜血陽性含む)
  • 疲れやすい
  • 倦怠感が続いている

など

腎臓内科で取り扱う主な疾患

  • 蛋白尿
  • 血尿
  • 腎炎(急性・慢性)
  • ネフローゼ症候群
  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 腎結石
  • 糖尿病性腎症

など